浄土真宗本願寺派 天燈山 紫雲閣
順明寺
〒634-0812 奈良県橿原市今井町4丁目11-4
開基と云われる昭意坊源海法印 順明和尚は、俗名を多田源八郎仲貞といい、建保5年(1217年)、31歳にして常陸国稲田にて親鸞聖人の弟子となり、出家得度して 、大和国十市郡新賀庄に堂宇を建立。開墓の名前をとって、順明寺と言います。
その後、寛永3年(1626年)に、第10世了恵が現在地に移したと伝えられています。
以後、寛文年間(1661年~1673年)頃より次第に寺は衰退しますが、第14世隆元が寺の再興をはかり、中興の祖と云われています。
明治24年(1891年)11月には、英昭皇太后が畝傍御陵参拝の際に宿泊され、上段の間を付設したその御在所も現存しています。
本堂は、江戸初期の十間四面の大規模な建物でしたが、昭和47年(1972年)の解体修理の際、規模を縮小して改築しました。
また表門は、寛永15年(1638年)の建物とみられ、扉以外はすべて建立当初の材料を残している貴重な門であり、橿原市の文化財に指定されています。
800年以上の歴史があり、現住職は第25世となり、通称、北御堂、北の御堂さんとも呼ばれています。
正門から本堂に続く参道の両脇には桜並木があり、春になると桜のトンネルが参拝者をいざないます。